転職で失敗しない為に必要な事。男性スタイリストの美容師からの転職経験談。>会社員の教育と美容師の教育の違い

そして、会社勤めを始めてみると
美容師の頃とは違う考え方が出来るようになりました。
正直、ずっと美容師だけをやっていたら
気付けなかったことだと思います。
転職したからこそ気づけたこと、それは
「　他責から自責へ　」という考え方です。
これは私が会社員になったから学べたことです。
おそらくこんな事は美容室では教えてくれないです。
こういう事を美容室でもコンサルタントなどが入って
教えているような美容室も今はあるかもしれませんが、
こういうところでは美容師業界はかなり遅れをとっています。

私がスタイリストだった頃、
お客さんを待たせるようなことになったら
受付けの子のせいにしていました。
また、イメージしていたカラーの発色が出来なかった時は
担当したアシスタントの子のせいにしてみたり、
「　他の誰かのせいで　」という気持ちがあったのでしょう。
自分の考える事と違う事があると
責任の所在を転化させていました。
自分のせいじゃないと思って、必死に言い訳を
探してみたりもして
アシスタントの子には嫌な思いもさせていたことでしょう…
いま思うと、自分が逆の立場だったらと考えると、
ちくしょうと思われていたのかもしれません。

こうやって自分がやっていたことを素直に振り返られるように
なったのは
会社員として勤めるようになってからです。
会社では、失敗やミスをしてしまった人間を責めるのではなく
彼がミスを犯さないように自分に何か出来ることがなかったのか、
というような考え方で物事を見ていきます。
例えば「　もっとあの部分について、彼に細かく説明していれば
ミスをしなかったのかもしれないぞ。次の機会には
説明不足になっていないか自分も気を付けて説明しよう。　」と
いう感じです。
こういう教育を転職後は受けました。
これは組織的な考え方で、美容師の私に
欠けていた考え方でした。
こういう考え方が出来ていたら、
もっと後輩に慕われていたかもしれませんし
もっとお客様から支持を得ていたかもしれませんね。
そういう事を考えると
無知な自分と教育の浅さを痛感します。